緑化委員会緑化活動ご紹介2001年12月24日

2021-03-09

1.活動の経過

社会貢献活動一環として北京市の緑化に協力する事を目的に、北京日本人会の中に緑化委員会が設立されたのは1996年4月です。以来、大勢の方々の工夫と努力により北京日本人会として緑化活動に対する協力を続けています。

1997年末、日中友好推進年事業の一環として、大使館、商工会議所および日本人会緑化委員会なる緑化プロジェクトチームが結成され、北京市政府が実施する永定河畔における緑化公園事業(ロ溝橋国際友誼林)に対して支援を行うことを決定しました。これを受け、1998年4月には、北京市首都緑化委員会との間で確認書を締結し、前述の国際友誼林内に日中友好森林公園(面積10ha)を建設することとし、大使、北京市副市長などの参列のもと起工式ならびに記念植樹を実施しました。その後、11,000本の植樹が完了し、東屋、藤棚、歩道等も付設して公園が完成しました。

また、谷野大使筆による記念石碑が完成したこともあり、1998年10月17日に万泉公寓婦人コーラス部と中央音楽院生が出演し、多くの関係者列席を頂き開園式と花と緑の音楽会を開催しました。1999年には「桜の植樹会」等を企画し、約200本の桜と松の植樹活動を行うと共に寄付も行いました。2000年4月にも大使館関係者、首都緑化委員会メンバー、北京日本人会有志約100名が参加して植樹会を実施し、松を中心に200本の植樹を行いました。併せて前年同様の寄付を行いました。

その後、創設された日中緑化交流基金(いわゆる小渕基金)関連事業への協力、すり合わせ等の作業を行いながら同公園の維持管理についての点検を行ってきました。深刻化している北京地区の水不足の状況から、2000年秋、関係者を交えて現地視察を実施し、生育状況が芳しくない状況の確認と今後の対応策を中方、日方合同で検討した結果、灌漑設備の検討、適応樹木の再選定、日常管理などが挙げられ、対応を図ることにしました。

2.2001年度の活動
前年度から一部にみられる立ち枯れ等の対応のため、新年度の緑化委員会メンバーと中方関係者とで現地を視察し、現状の確認を行い日中合同であらためて対応策を練ることにしました。1999年以降旱魃がひどく井戸も枯れてしまっていること等から、地形、地質にも関係するが水不足が主要な原因であり、新たな井戸や灌漑設備による水の確保が最重要課題であると言えます。

なお、付近には新しい井戸の確保や配管埋設等の灌漑設備工事が進行中です。緑化委員会としては日中友好森林公園のその後の様子を観察することとし、来春には新たな植樹と寄付金の贈呈など、引き続き北京市の緑化促進に協力をしていくことにしています。

(2001/12/24 緑化委員会/広報委員会)