『日本人会だより』に掲載された情報を見、日本人会が設立にかかわった小学校10校のうちのひとつ、河北省平縣西地満族郷肖店村の北京日本人会希望工程小学校の児童と、北京日本人学校の先生方との交流事業に参加、通訳ボランティアとして同行しました。
河北省の北東部の承徳市の近郊にあるこの小学校は、全校児童210名のうち八割以上が満族(満州族)の子弟という学校で、緑豊かな農村地区に位置します。交流は5年生の児童約40名に対して日本人学校の先生の授業(全7科目:算数・図工・書道・英会話・社会・音楽・レクリエーション)と、カレーライス作りの実習を行なうものでした。授業は全て中国語で行なわれました。日本人学校の先生方が準備された教材と中国語の説明は、熱意と周到な準備の結集であり十分児童に理解されていました。通じない点も、それはそれで「外国人には中国語は難しいもの」という事が分かるのもまたよし、それもひとつの教育という気がしました。
印象深いのは、中国の児童は元気いっぱいで、かつ反応が早い事。先生の質問や呼びかけに直ちに反応します。意見の発表を求められるとすぐに自分で考えを言える子が何人もいます。農村地区なのでおっとりした児童が多いかと予想していましたが、ものおじする気配はあまりありません。
カレー作りは水を含めて材料一式、カセットコンロ、包丁、食後の始末用の洗剤・スポンジたわし迄全て持参でした。ご飯は宿泊先に用意してもらいました。最後に全員が感想文を書いた文章には、「カレーが美味しかった」という事の他、「肉を初めて切った」という子が何人かいて、皆大切にされて育てられているなと感じました。
現地の小学校の先生からは、今後の交流の希望として日本人学校の小学生との交流の機会を持ちたいとの意向表明がありました。農村も豊かになりつつあり、物品の援助よりも人的交流を通じて児童の情操の教育に直接効果を期待できる人的交流を望んでいるようです。あと数ヶ月のちに「京承高速道路」が全線開通すると北京迄片道2時間で行く事が可能になり、移動も便利になるとの事。
今回、二泊三日の交流で先生方のご苦労は大変なものでしたが、児童から「(交流)時間太短了、為甚麼?」という声が挙がるのを複数聞きましたから、児童自身もそれを望んでいるように思われました。日本人会の今後の支援内容の検討課題として頂く事を望みます。
今は、児童が書いた感想文が文集となってまとまり、見せてもらえるのを楽しみにしています。 (09年7月27日記)