カテゴリ
相互文章

 

 

 

 

竹中平蔵氏、北大で日本を語る

出所:留学生委員会 作者:尾藤健太郎 日期:2008-11-13 クリック数:

 去る10月25、26日の二日間、カルビー日本研究基金、北京大学日本研究センター主催による「解読日本(日本を語る)」が北京大学で開催された。今年の系列講座は「日本の経済発展と政策決定プロセス」と題し、竹中平蔵氏元大臣現慶応義塾大学教授を迎えた。

 本講座では過去に立花隆、小熊英二、田中康夫、堺屋太一、藤原帰一、川勝平太など中国ではあまり知られていない著名人を講師に迎え、中国人に日本を知ってもらうことを目的とし、2000年より開催。今回はその九回目にあたる。
 系列講座開催に当たり、約一ヶ月前より勉強会を都合五回催した。竹中氏著作『構造改革の真実』をテキストとし、政府の政策決定プロセス、経済財政諮問会議、郵政民営化、不良債権処理問題について背景となる基本知識を整理、テーマへの理解を深めた。
 そして、講座当日。通訳には特級通訳の資格を持つ楊晶さんが担当した。竹中氏は中国人学生にも理解できるよう分かりやすく、日本における経済の基礎的知識から大臣就任時に進められた構造改革、郵政民営化、不良債権など各方面の改革まで幅広く説明。現職教授ならではのロジカルでわかりやすい内容で学生たちを魅了した。そして、単なる講義形式に終わるのではなく、随所で氏自ら積極的に中国人学生に回答させ、交流を主眼に置いたユニークな講義となった。
 二日目には質疑応答の時間が設けられ、竹中氏と学生が直接対話した。「中国はバブル経済と見なしていいのか?」、「一連の改革でうまく行った点と行かなかった点はどこか?」、「学者から大臣へと独特な経歴を経て成功された秘訣は何か?」、「新しい改革をする上でアメリカのやり方を参考にしたのか?」など、中国人学生、日本人学生双方より多彩な質問がぶつけられ、氏は一つ一つ丁寧に答えられた。
 竹中氏にとって中国での講演は初めてのことであり、その第一歩を中国を代表する最高学府で踏み出せたと満足の様子で、「楽しい三日間でした」とのコメントを頂いた。
 今回の講座の内容は大和書房より出版される予定である(時期未定)。


前の文章:第二回日中青年交流活動を終えて
次の文章:留学生代表と大使館領事部交流会